
コレクションNo. 27
紙の未来を照らすライト
PAPER TORCH
くるくる巻くだけで懐中電灯になる紙「PAPER TORCH」。魔法のような機能にも目を見張りますが、さらに驚くのは、先進技術を取り入れた革新的な製品でありながら、従来の紙の印刷プロセスと変わらない方法でつくられていること。その明るい光の先には、これからの紙や印刷が目指すべきひとつの道が照らし出されていました。

紙について話そう。No. 27
中山英之・柳原照弘
竹尾ペーパーショウと淀屋橋見本帖。 紙を体験するための空間を 手掛けていただいたおふたりの対談です。 共通しながら正反対という、 紙に対する面白い関係性が見えてきます。

紙の生まれる風景No. 23
王子製紙 苫小牧工場
N-6号 抄紙機
その途方もない大きさに思わず息をのんだ。抄紙機というより、切り立つ山脈のような雄大さ。N-6号。最新鋭の設備と積み重ねてきた技術を結集し、世界屈指のスケールで製造されたこの抄紙機は時速100kmに迫るスピードで紙を抄く。

紙の研究室No. 25
波、波、波
─段ボールの強さのひみつ
保護する、運ぶという仕事を日々、淡々とこなす段ボール。takeo paper show 2018の「ハレの段ボール、その成型」ではそんな本来の無骨で寡黙な姿から、彩りと自由度をまとった非日常の存在として鮮やかに生まれ変わりました。今回は、日常使いとしての段ボールにふたたび目を向け、意外と知られていない「強度」の秘密をひも解きます。

コレクションNo. 26
ikue
幾重にも束ねられた、
可能性の光
重厚感がありながら軽やかな佇まいのジュエリー。実はこれは、古くより書物を瀟洒に彩ってきた加工技術 「三方金」で作られたアクセサリーです。金箔で縁取られた紙を幾重にも束ねた「ikue」は、伝統の継承にとどまらず、紙が紙の領域を超えて輝きうるという可能性の光を幾筋にも放っています。